当院にて治療判断のための血液検査をおこなったのち、約1週間後に成分採血または全血採血を実施します。
ベッドに横になった状態で、成分採血は2~3時間、全血採血は15~20分かけて特定の成分を保存する方法で行われます
この採血した単核球(リンパ球、単球)の層を細胞培養施設に移送します。
単核球層から単球(白血球の3~8%を占める白血球の成分の一種。感染に対する防衛の開始に重要な細胞のこと)を単離し、樹状細胞へ分化誘導します。
分化誘導された樹状細胞は、未熟な状態です。
これを十分に成熟化させるために引き続き培養し、免疫活性化物質を添加してNKT細胞を活性化する細胞を作り上げます。
この技術は理研免疫再生医学の特許であり、RIKEN-NKT™において使用されています。
また、この免疫活性化物質は、GMP製造(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)され、理研免疫再生医学が独占的権利を持っています。
これらの技術は、理研免疫再生医学と提携しているクリニックに提供されています。
成分採血から14日~16日後に、NKT細胞を活性化するための細胞(目的細胞)が医療機関に戻されます。医療機関にて、-80℃以下で凍結保存し、患者様の来院時に点滴により体内に目的細胞を戻します。日帰りでの治療になります。